6月15日(火)、下川商業高校2年生の森林環境教育を開催しました!
今回は、旭川の㈱ティンバーテックさんと下川町役場建設林務課のご協力を頂き、
ハイテク技術を用いて上名寄にある高校林の測量、
学校のパソコンルームで確認、
という作業を行いました!
まず、㈱ティンバーテック 代表取締役 本田雅昭さんから
今回の実習に使う測量器具の説明などをして頂きました。
器具を紹介します。
3種類、使いました。
【GPS】
【レーザー距離計】
距離計と、反射板で1セットです。
↓距離計
↓反射板
【GPSロガー】
操作方法を習った後は、実地演習です!
上名寄の高校林までバスで向かいます。
高校の森があるって、いいですね。
これが、高校林。
今回の測量の目標は、「森林の面積を測定する」です。
あらかじめ、森林の中には楕円を描くように
7~8本の杭が打ってあり、
この杭で囲まれた森林の面積を測ります。
GPS、レーダー距離計、どちらか片方でも測量可能なのですが、
両方を実際に使ってみて、その違いも学びました。
レーダー距離計は、
各杭から杭までの長さと方角を測定することで、
面積を測定します。
このように、
隣合う杭の片方に距離計を持った人が立ち、
もう片方に反射板を持った人が立ちます。
距離計でこの反射板までの距離を測定します。
測定し終えたら、隣の杭に1つずれます。
これを繰り返し1周すると、
杭に囲まれた場所の面積が算出されます。
すごい技術ですね!
レーダー測定器のメリットは、正確さ。
デメリットは、GPSに比べると時間がかかる。
(それでも、メジャーで測るよりは約4倍の効率化だそうです。)
GPSは、各杭の位置座標を把握することで、
面積を測定します。
このようにして杭の場所に立ってその地点を登録すると、
地球上に杭の地点が把握され、
杭で囲まれた面積の測定が可能になります。
これもすごい技術ですね!
GPSのメリットは、測定の早さ。
デメリットは、誤差が大きいこと。
データを収集し終えたら、
高校のパソコンルームに戻ります。
下川商業高校のパソコンルームは設備がものすごく充実しています。
事前にダウンロードしていたgoogle earthと、
先ほど測定したGPSデータを自動的に重ね合わせると・・・
こんなふうに、測量した森林の範囲が現れます。
画面上に描かれた図形が、測定した範囲です。
驚くべき技術!
GPSロガーはどのように使ったのかというと・・・
GPSロガーを首にぶら下げて歩くと、
GPSを利用して移動した道筋が記録されます。
今回は、GPSロガーを首にぶら下げながら、
好きな場所で好きなようにデジカメで写真を撮ってもらいました。
GPSロガーの時計と、デジカメの時計を合わせておくと・・・
こんなふうに、google earth上に移動した道筋と、
どの場所でどんな写真を撮ったのかが表示されます。
変てこな写真を撮った人も、どこで撮ったかバレてしまいしたね笑
今回は、一見どろくさいイメージのある森林の仕事ですが、
現在ではハイテク技術が現場で使われているということが
実感できたのではないでしょうか。
将来、都市でITなどのハイテク業界に就職しても、
地方に還元できる部分は大きい、
という役場の斎藤さんの話が心に残りました。
少しずつ進路の選択に迫られる歳ごろですが、
自然に学び、友人と助け合い、
乗り越えてほしいと思います。
早朝、旭川からお越し頂き、手取り足取りご指導頂いた
㈱ティンバーテックの方々、
ご協力ありがとうございました!