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北海道 道北の小さな町 下川町の森林環境教育

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カテゴリ:下川商業高校( 4 )

プログラム事後アンケート結果 高校2年生「学校林の測量」

6月16日に実施した下川商業高校2年生のプログラム「学校林の測量」
について、後日、生徒の方々と先生にプログラムの評価をして頂きました。

アンケート用紙はこんな感じです
合計34名の方々にご回答を頂きました。

それぞれの質問の平均点は下記のとおり。

●今回の森林環境教育は楽しかったですか。・・・3.94
GPSなどの機械を用いて測量するという
「これまでやったことのない体験ができた」
ので楽しかったという意見が多かったです。
計算が難しく大変だったという意見も多かったです。

●進行は親切でしたか。・・・4.44
丁寧、わかりやすかった、という意見が多かったです。

●配布した資料はわかりやすく、役に立ちましたか。・・・4.03
わかりやすいという意見が多かったですが、
計算などが少し難しく感じた人もいたようです。
次回はexcellの計算式を記入しておくなどして
もう少しサポートを入れておきたいと思います。

●活動内容はいかがでしたか。・・・4.15
樹の値段を出す意味がわかり良かった、
という意見が多かったです。

●安全に作業できましたか。・・・4.76
みなさん、安全に作業できたようです。
服装、ハチに出会った時の対応、など、
事前にお願いしたことをしっかり守って頂きました。

●今後も森林や自然環境に関する活動に取り組んでいきたいですか。・・・4.00
「きれいな空気が気持ちいい」「自然が好き」という人がすごく多かったです!
一方、「虫が嫌いだからあんまり・・・」という人も目立ちました。

●自由記述
森林環境教育でやってみたいこととしては、
木を切りたい、樹液をとってみたい、木で何かつくりたい、などがありました。
中には木の根の長さを測りたい、というディープな人もいました・・・。
私はむかし木の根の長さを測るアルバイトをしたことがあります。
ぜひやって頂きたいですね。

今回のアンケートは
自然体験活動推進協議会(CONE)の発行する
「自然体験活動指導者評価ハンドブック」
を参考にアレンジして作成しました。
指導者の評価と質の向上について多くの事例とともに掲載されています。
同様の活動をされていらっしゃる団体の方々にはとても役立つ内容だと思います。

回を経るごとにプログラムの向上をしていきたいですね。
ご支援よろしくお願い致します。
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by morinoseikatsu | 2011-07-05 16:04 | 下川商業高校

学校林の測量と経済価値調査 下川商業高校2年生

6月17日(金)下川商業高校2年生を対象に
森林環境教育が開催されました。
学校林の測量を行い、経済価値を測定します。

測量では旭川市の株式会社ティンバーテックさん
にお越し頂き、ご協力頂きました。
ありがとうございました!

まずは教室にて説明。
「学校林の林班の一部が与えられて、
そこに生えている木を全部売って、おこずかいにしても良い!
価格は、1㎥あたり9,000円。」
という設定のもと、いったいいくらになるのか、
学校林のお値段を測定します。
測定にはICT技術を用います。

この学校林、道と町で「分収契約」なるものが交わされており、
実際に木材を販売して収入を得ることも見越されている場所です。
これから高校生のみなさんが算出する学校林のお値段は
とても重要な数値なのです。

ティンバーテック社長から測定方法についてガイダンス。
プロから話が聞ける貴重な機会です。
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実際にやってみよう、ということで、室内練習。
これは、レーザー距離計。
測定物までの距離と、角度から樹高を測定できる装置です。
慣れるまではちょっとぎこちない・・・。
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練習のあとは、学校林に移動しての活動です。

役場の斎藤さんからも学校林のお話を頂きました。
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学校林には、林班の中に25m×25mのプロットがとってあり、
あらかじめプロット内の樹木に番号をマークしておきました。

林班の面積をGPSで測定します。
これが、GPS。
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グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)の略で、
人工衛星を利用して地球上の位置情報を割り出すことができます。
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頭につけるこの装置で宇宙の衛生をキャッチするわけです。

そしてプロット内の番号がふってある樹木の高さ(樹高)を、
さきほどのレーザー距離計を使って測定。
樹木の太さ(胸高直径)は輪尺という道具を使用して測定します。
これが、輪尺。
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ここだけはアナログな作業をして頂きました。

データを集めたら、
高校に戻って、パソコンルームにてデータ入力作業です。
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GPSで測定した情報を入力すると、
なんとたった今測定してきた位置情報がgoogle earth上に
載せられるのです!
こんな感じ。
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各班の測定した林班の外周を重ねて比較することもできます。
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その後、樹木を円錐に見立てて、
胸高直径=底面の直径
樹高=円錐の高さ
としてプロット内の木材の合計体積を求め、
面積比から林班全体の合計体積を求めました。
円錐の体積は1年の末に学習済みとのことでしたので、
復習も兼ねて取り組みました。

そして、試行錯誤しながらExcellを使って
なんとか合計体積を算出できました。

算出した体積[㎥]に単価9,000円を掛けて・・・。
出てきた数字にみんな大喜び!

が、、、それで終わりではありません。
ここから、伐採・搬出にかかる費用や
森づくりにかかる費用を引くと・・・
みんなの顔色が徐々に険しくなっていきました。

林業活性化や森づくりを進めていくには
1㎥あたりの単価(今回は9,000円)を上げていくことが一つの方策で、
そのためには暮らしの中で国産木材をもっと使っていくことが重要、
と斎藤さんからのお言葉。

今回の実習をとおして、体と頭を使って
森林の経済的価値について考えました。
商業高校のみなさん、森林を見る目が変わったのでは?
私も大変勉強になりました。
森林の有する様々な価値について知り、考え、議論していくこと、
大事ですよね。

プログラム終了後、先生、学生さんにプログラムの評価アンケート
にご協力を頂きました。
こちらの結果も後日報告します。どきどき。

ご参考までに今回使用したワークシートを掲載します。→こちら
もとのファイルデータが欲しい方(いるかな?)はご一報ください・・・。
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by morinoseikatsu | 2011-06-17 15:06 | 下川商業高校

森林調査・間伐体験とトドマツ精油の製造・利用 下川商業高校1年生

10月20日、渓和森林公園にて下川商業高校1年生の森林環境教育が行われました。
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まずは森林調査のやりかたについて説明を受けます。
対象木は、今回も北海道の人工林の代表樹種であるトドマツです。
今回は樹高と、高さ130cm地点での幹の直径(胸高直径)を測定します。
昨日の中学生同様、樹高を測るのに樹高測定器を使用します。
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木のてっぺんが測定器の斜辺の延長線上と一致する地点を探し
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測定木からの距離をメジャーで測ります。
胸高直径も同じく、林尺で。
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さて、いよいよ間伐です。
良質な木材を育てるために林の成長を促したり、
下層植生を豊かにしたりという
間伐の意義を再確認したうえで
みんなで力を合わせて頑張ります。
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安全に十分配慮。
昨日の中学生が倒した木よりも、
太めの木をチョイスしてます。
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受け口をつくってから、追い口。
手順は同じです。

伐倒したトドマツの枝葉をとって、エッセンシャルオイルづくりを行います。
高温の蒸気で蒸すことで、枝葉の中に含まれている精油成分を取り出します。

北町の工場に場所を移して、窯につめる作業を行いました。
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カゴに枝葉をギュウギュウに詰め込みます。
詰め込み過ぎてカゴが壊れるんじゃないかというぐらい欲張っていました。
それを吊って操作して、いよいいよに窯に投入です。
幣法人 森の生活で精油の製造販売を担当している田邊の指導のもとすすめていきます。
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普段できない体験を前にずっとハイテンションの学生たち。

蒸留している時間は、
今年建ったばかりの町の施設ガーデニング・フォレスト「フレペ」にて
卓上蒸留機を使った蒸留体験と、
トドマツのエッセンシャルオイル等を使用して
ルームスプレーづくりを行いました。

卓上蒸留機に、先ほど採ってきた枝葉の一部をつめます。
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さっきのカゴに比べるとだいぶ小さく見えますね。
でも原理は同じです。
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左側の容器で蒸された、精油成分を含んだ上記が右の管に移動すると、
冷やされて液体になり、下の器にたまっていくというしくみです。
バケツは、管を冷やすための水を抜く際の受け皿の代わり。
たまった液体はちょうどドレッシングのように水の部分と精油の部分に分かれます。
その油の部分がエッセンシャルオイルです。
水の部分は蒸留水と呼ばれ、化粧水等として利用できます。
透明な容器なので蒸留の原理がよくわかりました。

ルームスプレーづくりは、少量のアルコールに精油を溶かすところから始めます。
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精油は、トドマツのエッセンシャルオイルをベースに、
ラベンダー、マジョラムなどを好みに応じてブレンドします。
その後、蒸留水を混ぜて完了。
オリジナルブレンドのルームスプレーが完成です。
1人1個、本日のお土産です。
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最後は工場に戻って、とれた精油の確認と、
蒸留後の枝葉を床に敷いて、お待ちかねの足浴です。
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立ち上る蒸気が気管支に良い影響を与えるそうです。
ロシアの民間療法にあるようですね。
みなさん、温かくて気持ちいいと好評でした。
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うーん、先生も満足げ。

1日かけて、林業の現場を実感する調査と伐採、
そして森林資源の利用について体験を通して学びました。
木材を可能な限り有効に利用し尽くす、
下川町のゼロエミッションの考え方が実感できたのではないでしょうか。
そして森に関わる多様な仕事があることも知りました。

11月2日には、士別市の翔雲高校さんとキャンパス交流事業があります。
みんな、今日学んだことを翔雲高校の方々にも伝えられるでしょうか・・・。
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by morinoseikatsu | 2010-10-20 10:50 | 下川商業高校

高校林の測量 下川商業高校2年生

6月15日(火)、下川商業高校2年生の森林環境教育を開催しました!
今回は、旭川の㈱ティンバーテックさんと下川町役場建設林務課のご協力を頂き、
ハイテク技術を用いて上名寄にある高校林の測量、
学校のパソコンルームで確認、
という作業を行いました!

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まず、㈱ティンバーテック 代表取締役 本田雅昭さんから
今回の実習に使う測量器具の説明などをして頂きました。
器具を紹介します。
3種類、使いました。

【GPS】

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【レーザー距離計】
距離計と、反射板で1セットです。

↓距離計
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↓反射板
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【GPSロガー】
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操作方法を習った後は、実地演習です!
上名寄の高校林までバスで向かいます。
高校の森があるって、いいですね。

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これが、高校林。

今回の測量の目標は、「森林の面積を測定する」です。
あらかじめ、森林の中には楕円を描くように
7~8本の杭が打ってあり、
この杭で囲まれた森林の面積を測ります。
GPS、レーダー距離計、どちらか片方でも測量可能なのですが、
両方を実際に使ってみて、その違いも学びました。

レーダー距離計は、
各杭から杭までの長さと方角を測定することで、
面積を測定します。

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このように、
隣合う杭の片方に距離計を持った人が立ち、
もう片方に反射板を持った人が立ちます。
距離計でこの反射板までの距離を測定します。
測定し終えたら、隣の杭に1つずれます。
これを繰り返し1周すると、
杭に囲まれた場所の面積が算出されます。
すごい技術ですね!
レーダー測定器のメリットは、正確さ。
デメリットは、GPSに比べると時間がかかる。
(それでも、メジャーで測るよりは約4倍の効率化だそうです。)

GPSは、各杭の位置座標を把握することで、
面積を測定します。

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このようにして杭の場所に立ってその地点を登録すると、
地球上に杭の地点が把握され、
杭で囲まれた面積の測定が可能になります。
これもすごい技術ですね!
GPSのメリットは、測定の早さ。
デメリットは、誤差が大きいこと。

データを収集し終えたら、
高校のパソコンルームに戻ります。

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下川商業高校のパソコンルームは設備がものすごく充実しています。

事前にダウンロードしていたgoogle earthと、
先ほど測定したGPSデータを自動的に重ね合わせると・・・

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こんなふうに、測量した森林の範囲が現れます。
画面上に描かれた図形が、測定した範囲です。
驚くべき技術!

GPSロガーはどのように使ったのかというと・・・
GPSロガーを首にぶら下げて歩くと、
GPSを利用して移動した道筋が記録されます。
今回は、GPSロガーを首にぶら下げながら、
好きな場所で好きなようにデジカメで写真を撮ってもらいました。
GPSロガーの時計と、デジカメの時計を合わせておくと・・・

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こんなふうに、google earth上に移動した道筋と、
どの場所でどんな写真を撮ったのかが表示されます。
変てこな写真を撮った人も、どこで撮ったかバレてしまいしたね笑

今回は、一見どろくさいイメージのある森林の仕事ですが、
現在ではハイテク技術が現場で使われているということが
実感できたのではないでしょうか。

将来、都市でITなどのハイテク業界に就職しても、
地方に還元できる部分は大きい、
という役場の斎藤さんの話が心に残りました。
少しずつ進路の選択に迫られる歳ごろですが、
自然に学び、友人と助け合い、
乗り越えてほしいと思います。

早朝、旭川からお越し頂き、手取り足取りご指導頂いた
㈱ティンバーテックの方々、
ご協力ありがとうございました!
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by morinoseikatsu | 2010-06-15 15:38 | 下川商業高校